近年増えていると言われる内分泌代謝疾患とは?

近年、その患者数が急増したことから、専門の診療科が各医療機関に続々と誕生しているのが内分泌代謝です。内分泌内科や代謝内科などそれぞれに独立しているものもあれば、一緒の診療科になっているものまで様々ですが、以前までには見られなかった診療科と言えるでしょう。

ここでは、内分泌代謝疾患とは、どのような病気なのか。また症状や、その原因はどのようなものがあるのかについて紹介していきましょう。

内分泌とは

疾患を知る前に、内分泌とは何かというところから説明します。そもそも内分泌というのは、簡単に言えば、ホルモンが分泌されることです。

代表的なものとして、男性ホルモンや女性ホルモンが挙げられます。これらのホルモンは、男性はより男性らしくあるための性格や気分、更に骨や筋肉の作り、毛髪や体毛の量など、人間のあらゆる部分に大きく関わっている重要なものです。

従来では、ホルモンを作っている臓器というのは、甲状腺や副甲状腺。更に副腎や性腺、下垂体といったものと言われてきました。しかしながら、近年では、心臓や脂肪組織、血管に至るまで、全身のあらゆる臓器で製造され、分泌されていることが判明したのです。

内分泌代謝疾患とは

ここまで来れば、大体想像はつくと思いますが、疾患の前に代謝がついているわけですから、ホルモンの分泌が正常に行われない状態を指すわけです。

一般的には、全く分泌されない状態だと勘違いされがちなのですが、ホルモン分泌がなされないことはもちろん、大量に分泌され続けるのも問題です。例えば、有名な疾患にバセドウ病がありますが、これは甲状腺ホルモンが大量に分泌しすぎてしまい起こる疾患になります。

直接命に関わるような重篤な疾患ではありませんが、激しいスポーツなどをしているわけではなく、普通に生活をしているのに、疲れやすく、何をするにも億劫な状態になってしまう。他にも、エネルギー消費が高まってしまい、体重がどんどんと減少したり、暑がりになってしまうなどが挙げられます。

このように直接命には関わらないものの、日常生活を送ることが大変困難になってしまうことになりかねないのです。

内分泌の大量分泌や分泌不足・代謝不足で引き起こす

それではどんな病気があるのでしょうか。前述に挙げたバセドー病は、甲状腺疾患にカテゴライズされます。この他にも糖尿病や高血圧症。更に副甲状腺疾患や下垂体疾患、高脂血症、性腺疾患や骨粗しょう症など、これらの全てを抱えてしまう可能性が高いのです。

ご覧になってご存知の通り、一般的には現代人の多くが抱えている「生活習慣病」と呼ばれる疾患ばかりではないでしょうか。つまり、これまでストレスが原因であるなどと、様々な説がありましたが、内分泌の大量分泌。また、分泌不足、更に代謝不足によって引き起こされていることが分かったわけです。